味噌は大豆と米や麦を合わせて作る発酵食品です。
麦味噌は大豆と麦、米味噌は大豆と米で造られていることが基本です。
日本の伝統的な発酵食品で、日々の食事に取り入れることで、腸内環境の改善や免疫力の向上など、色々な健康効果が期待できます。
せっかくなら、その効果を十分に発揮できる味噌を選びたいですよね!
体に良い味噌の選び方がわからない…
そこで今回は体にいい味噌を選ぶためのポイントや、その健康効果についてご紹介します。
- 体にいい味噌の選び方
- 味噌の健康効果
- おすすめの味噌
ちなみに、おすすめの味噌はこれらの商品です。
これらの商品については、後半で詳しく説明しています!
体にいい味噌を知って、食卓も健康もワンランクアップさせたい方の参考にしていただければうれしいです。
※「先に、おすすめの味噌について詳しく知りたい」という人は、〚こちら〛をクリックすると該当箇所に飛べます!
【結論】体にいい味噌の見分け方は?
結論から言うと、
原材料を確認します。
製造方法を確認するとより安心です。
製造方法は表示義務ではありませんが、ラベルに書いてあったりします。
味噌が本来持つ効果を期待するのなら、質の良い素材とミネラルたっぷりの塩、かつ無添加で、作り方も昔からある本来の製造方法を選ぶのが一番だと思います。
【解説】体にいい味噌の見分け方
それでは、体にいい味噌の見分け方について詳しく解説していきます。
大きく2つのポイントを確認してね!
原材料
まずは、原材料について解説していきます。
それでは、順番に確認していきましょう!
有機大豆、有機米、有機麦
体に良い味噌の1つ目のチェックポイントは、
原材料が「有機大豆、有機米、有機麦」
日本の食は安全だと言われていた昔と違って、有機栽培やオーガニックなどの表示がない場合は、出回っている農作物には化学的に作られた農薬が使用されていると思って良いと思います。
そこで体に良い味噌にこだわる時は、
できれば有機という表示がある物を選びたいものです。
有機作物とは、化学的な肥料や農薬を使わず、できるだけ自然の力を利用して栽培された農作物のことです。
ちなみに、化学的な肥料や農薬は使っていませんが、堆肥や自然の微生物など天然由来の農薬は活用できます。
国産だから安心だとは言い切れないのが現状ですが、今の所輸入品よりはまだましだと思います。
なぜ国産の方がましなのかというと、農薬以外にも
それは「ポストハーベスト」「遺伝子組み換え」「ゲノム編集」など現代の農作物に関わる技術や処理についても関係してきます。
「現代の農作物に関わる技術や処理」については、後ほど解説していきます。
食塩
日本は、戦後の政策により味噌を含め加工品のほとんどは精製塩が使われています。
古来からずっと取り入れてきた海からのミネラルは、意識しないとほとんど摂れていないのが今日の食生活です。
そこで、精製塩と天然塩の違いについて下記の表にまとめてみました。
精製塩 | 天然塩 | |
---|---|---|
原料 | 海水や天然塩など | 海水など自然に存在する物 |
製法 | 化学的に生成される | 天日や平窯など昔からある製法 |
成分 | 塩相当量が99.9% | 食塩相当量は95%以下が目安 マグネシウムやカルシウムなどのミネラルも含まれている |
長期的に見ると、毎日の食事が精製塩なのか、天然塩なのかで健康への影響は違ってきます。
ぜひ天然塩を使っている物を選びたいものです。
それでは、精製塩と天然塩について解説していきます。
精製塩
精製塩とは、原料は海水など自然に存在する物から作られていますが、化学的に生成され純度が高い塩のことです。
塩相当量99.9%で海などからのミネラルも除去されています。
天然塩
天然塩とは、海水など自然に存在する物を昔からある製法で作られた塩のことで、ほとんど加工されていないので海からのミネラルも残っています。
味噌には、天然塩の中でも海塩が使われていることがほとんどです。
天然塩についてさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事で詳しく解説しているのでよかったら参考にしてください。
ちなみに、上記の記事でも紹介しているおすすめの天然塩を1つご紹介します。
天然塩の記事ではこの商品に加え、さらに2つのおすすめの塩についてまとめています!
現代の農作物に関わる技術や処理
現代の農作物に関わる技術や処理について、下記の表にまとめてみました。
大豆、米、麦の現状 | 有機農産物 | 国産 | 輸入 |
---|---|---|---|
農薬 | ・化学的な肥料や農薬は未使用 ・堆肥や自然の微生物は使用可能 | 何が使われているかは判断できない | 何が使われているかは判断できない |
ポストハーベスト | 未使用 | 禁止 | 使用されている可能性がある |
遺伝子組み換え | 未使用 | 表示義務あり | 使用されている可能性もある |
ゲノム編集 | 未使用 | ・認可されているが今時点はほとんど出回っていない ・表示義務がないのでゲノム編集作物かの判断がつかない | アメリカでは大豆が商業化 海外で商業化されるのは時間の問題 |
改めて、おすすめの原材料は、
有機大豆、有機米、有機麦と天然塩がベスト!
手に入りにくい場合は国産を選ぶ
という結論に至りました!
それでは、ポストハーベスト、遺伝子組み換え、ゲノム編集について解説していきます。
ポストハーベスト
ポストハーベストとは、収穫後に農作物の保存や輸送中に発生する害虫やカビ防止を目的として使用される農薬です。
日本では添加物に分類されます。
日本での使用は禁止されていますが、主に小麦などの輸入作物に使用されることが多いです。
そういう意味では国産の方がより安心だと考えられます
遺伝子組み換え
外部からの遺伝子を導入して作物の特性を変える技術です。
除草耐性や病害虫耐性を持つ作物が開発されるなど、アメリカをはじめ世界中で広く利用されています。
日本ではまだほとんど作られていません。
また日本では、国産・輸入品とも「遺伝子組み換えである」「遺伝子組み換え不分別」など
遺伝子組み換えの農作物を使用しているかどうかの表示義務があります。
ゲノム編集
ゲノム編集とは、外部からの遺伝子を導入するのではなく、遺伝子の特定部分を改変する事でより迅速に食物の特性を改良します。
これにより病害虫に強い作物や栄養価を高めた作物を作る事が出来ます。
ただし、より新しい技術で予測できない遺伝子の変異、生態系への影響、長期的な影響などまだわからない事が多く慎重になる必要があると思っています。
日本ではゲノム編集を使った農作物は認可されていますがまだGABAトマトや業務用の魚などがあります。
表示義務がないので、ゲノム編集が使われていてもわかりません。
表示義務の改善が急務です
アメリカでは大豆が商業化されており、アメリカ含め海外で米や麦類が商業化されるのは時間の問題でしょう。
今の所、ゲノム編集作物がまだほとんどない国産を選ぶのが良いと思います。
製造方法
体にいい味噌は、昔からの製法でじっくり発酵・熟成させ味噌本来の栄養が詰まっている味噌が良いので、結論から言うと、
・本醸造
・天然醸造
・生味噌
かつ
無添加
のものが良いでしょう。
下記の表に製造方法についてまとめてみました。
本醸造 | 天然醸造 | 生味噌 | 速醸法 | 調合味噌 | |
---|---|---|---|---|---|
特徴 | ・伝統的な製法 ・加熱処理されている場合もある | ・自然な温度伝統的な製法 ・温度管理も自然に任せてある | ・伝統的な製法 ・熱処理をしていないので酵母菌や乳酸菌も生きている | 短期間で大量生産をする製法 | 既にできている2種類以上の味噌を調合して作られる |
製造期間 | 1年近くかそれ以上 | 1年近くかそれ以上 | 1年近くかそれ以上 | 数週間から2~3か月 | 既にできてる味噌を使用するので時間は不要 |
使用する添加物 | ・基本的には無添加 ・エタノール(酒精)、酸化防止剤、調味料が添加されている場合もある | ・基本的に無添加 ・エタノール(酒精)が添加されている場合もある | ・基本的に無添加 ・エタノール(酒精)が添加されている | 調味料や保存料が添加されていることが多い | 調合する味噌に含まれている添加物は不明な事が多い |
それでは、1つ1つ解説していきます!
本醸造
本醸造は、伝統的な製法です。
ある程度で発酵を止めるために熱処理されている場合もあります。
数か月から1年近くかそれ以上の期間をかけて発酵・熟成させます。
基本的には無添加ですが、エタノール(酒精)、酸化防止剤、調味料が添加されていることもあるので、原材料を確認することをおすすめします。
麹とは大豆、米や麦に麹菌を付着させて出来た豆麹、米麹、麦麹のことです。
麹は、原料に含まれるたんぱく質やでんぷんを分解し発行を助ける重要な役割を果たします
天然醸造
伝統的な製法で温度管理も自然環境に任せ季節ごとの気温の変化を利用して、発酵・熟成1年近くかそれ以上の時間をかけて発酵・熟成します。
基本的には無添加ですが、エタノール(酒精)が添加されていることもあります。
生味噌
加熱処理を行わずに発酵・熟成させる味噌です。
生きた酵母や乳酸菌が含まれています。発酵が続いているので冷蔵庫保存が必要です。
また呼吸しているので蓋に空気穴が付いていることもあります。
本醸造や天然醸造と同様、1年近くかそれ以上かけて熟成させます。
基本的には無添加ですが、エタノール(酒精)が添加されている物もあります。
酵母菌は70度くらい、乳酸菌は60度くらいの熱で死滅してしまいますが、死んだ菌は善玉菌のエサになるので加熱しても無駄にはなりません。
速醸法
短期間で大量生産を可能にする製法です。
発酵を促進する為に温度を管理し、発酵期間を短縮します。比較的安価で量産が可能です。
数週間から2~3か月程度で作られます。
保存料や風味を補うために調味料や保存料が使用されていることが多いです。
調合味噌
2種類以上の味噌を調合して作った味噌です。
地域の好みに合わせた味を作るために使用されることが多いです。
風味や色合いを調整するために調味料や着色料が使われることがあります。
また、既に製造してある味噌を使用するのですが、元の味噌の添加物や農薬までは不明です。
調合する味噌が無添加、かつ安全性がわかる味噌を選ぶと良いでしょう。
味噌の栄養
味噌は、体の元となるたんぱく質やイソフラボン、エネルギーとなる炭水化物だけではなく、ビタミン、ミネラル、抗酸化物質、酵素類が豊富に含まれています。
発酵食品なので、たんぱく質や炭水化物も分解されていて吸収されやすく効果を発揮しやすいパワーフードです。
熱を加えていない生味噌には腸内環境の改善にも役立つ乳酸菌や酵母も含まれています。
おすすめの味噌3選
ここまで、体に良い味噌について解説してきました。
具体的な商品を知りたい方もいらっしゃると思いますので、ここからはおすすめの味噌をご紹介します。
おすすめの味噌①
1つ目のおすすめの味噌は、「奇跡の味噌(きせきのみそ)」です。
この味噌は、なんと!
岡山県産の自然栽培米と、 同じく自然栽培の大豆(北海道産・岡山県産)が使われています。
自然栽培米と自然栽培大豆が使用されているなんて超貴重!!
自然栽培とは、
簡単に言うと「農薬・肥料をつかわない栽培」のことです。農薬・肥料に頼らず植物と土の本来持つ力を引き出す農業で、自然に負荷をかけることない永続的な農業方式です。
引用元;ナチュラル・ハーモニー「農薬・肥料を使わない「自然栽培」とは」
これらの作物は、「奇跡のリンゴ」(無農薬でりんごを育てた)で知られている木村秋則さん指導のもと育てられたそうです。
私も愛読しています!
おすすめの味噌②
2つ目のおすすめの味噌は、「自然栽培みそ 未来」です。
こちらの味噌にもなんと、
自然栽培米(宮城県、新潟県のいずれか)と、 同じく自然栽培の大豆(北海道、千葉県、福井県)が使われています。
さらに、生きた酵母や乳酸菌が含まれている生味噌です。
生味噌なので冷蔵庫保存が必要です!
また、同社からは「有機みそ 日本」という、国産の有機米と有機大豆が使用された商品も販売されています。
自然栽培作物使用の味噌よりは、少し価格を抑えることができます!
おすすめの味噌③
3つ目のおすすめの味噌は、「海の精 国産有機・豆味噌」です。
この味噌は、貴重な国産有機大豆と、伝統的な海塩である「海の精」を使用して作られた天然醸造の味噌です。
また、この会社が製造している天然塩「海の精 あらしお」もおすすめです。
ぜひあわせてチェックしてみてください!
まとめ:原材料と製造方法を確認!
今回は、体にいい味噌の選び方についてまとめました。
体にいい味噌は、有機大豆、有機米、有機麦、ミネラルも摂取できる天然塩から作られていて、無添加であること。
かつ、
じっくり発酵・熟成されて味噌が持つ栄養素が効果を発揮しやすい本醸造、天然醸造、生味噌を選ぶ
と、味噌本来の栄養や効果が発揮できると思います。
ちなみに、天然塩についてさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事で詳しく解説しているのでよかったら参考にしてください。
私がおすすめしている味噌は下記の味噌です。
これらのポイントを参考に、安心な上に美味しい食生活を楽しんでくださいね!