【解熱鎮痛剤】ロキソニンとカロナールの違いを簡単に解説!

動画の文字起こし

こんにちは、薬剤師ちょこ(@yakuzaishi.choko)です。

ロキソニンとカロナールの違いって何だっけ?

と思っている方に向けて、ロキソニンとカロナールの違いについて簡単に解説します。

この記事でわかること
  • ロキソニンとカロナールの違い
    ・違い①:特徴
    ・違い②:作用機序
    ・違い③:効果発現時間
    ・違い④:小児、妊婦、授乳婦の適用
    ・違い⑤:アスピリン喘息への適用

今回の記事では、ロキソニンとカロナールの違いを1分ほどの動画で解説した内容を文字起こししたものです。(※動画と内容が少し異なる場合もあります)

「文章で読みたい人」や「スキマ時間で確認したい人」はぜひ活用してください。


今回、文字起こしした動画はこちらの動画です。

↓この動画はInstagramに掲載したものです。

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くまさん
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それでは、解説していきます!

ロキソニンとカロナールの違い

ロキソニンカロナール

を比較します。

違い①:特徴

ロキソニンは、鎮痛効果が高い薬です。
ただ、胃に負担がかかりやすいのが難点です。

一般名は、ロキソプロフェンナトリウム水和物です。

鎮痛効果が高いのですが、少々負担がかかりやすい薬です。

一方、カロナールは、一般名はアセトアミノフェン。

マイルドな効き目で子供にも使えます。

違い②:作用機序

作用機序は、

ロキソニンは、NSAIDs、非ステロイド性抗炎症薬で、炎症原因物質を合成する酵素COXの活性を阻害します。

COX活性阻害作用により、主な作用は、解熱鎮痛抗炎症作用があります。

COXとは、シクロオキシゲナーゼの略称で、炎症原因物質であるプロスタグランジンを合成する酵素です。

カロナールは、非ピリン系で、中枢神経におけるCOX阻害と考えられていますが、抗炎症作用はほとんどなくNSAIDsには分類されていません。

主な作用は解熱鎮痛です。

違い③:効果発現時間

効果発現時間は、

ロキソニンの最高血中濃度到達時間Tmaxは0.79時間、血中濃度半減期T1/2は1.31時間で、

カロナールのTmaxは046時間、T1/2は2.36時間、

どちらも30分前後位から効果を感じ始め、数時間持続します。

違い④:小児、妊婦、授乳婦の適用

小児、妊婦、授乳婦についての使用ですが、

ロキソニンは、小児には適応がなく使用できません。

妊娠中は、妊娠中期までは有益性投与となっていますが、妊娠後期は使えません。

授乳婦は、あまりお勧めではなく母子共の有益性を顧慮したうえでの判断になります。

カロナールは、小児、妊婦、授乳婦とも使えますが、慎重投与または有益性投与となっています。

違い⑤:アスピリン喘息への適用

最後にアスピリン喘息患者への投与についてです。

アスピリン喘息とは、NSAIDsが使われている薬を飲んで、喘息症状が出てきたり悪化する症状の事です。

ロキソニンは、禁忌です。

カロナールは以前は禁忌だったのですが、今は使えます。
ただし、1回の最大用量は300mg以下です。

もう少し詳しく知りたい!という人は、
Instagramで投稿しているこちらの記事をご覧ください。

薬剤師ちょこ
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